大変な分、実際に基板が完成したときには達成感を得られます。

袋谷 拓実

商品技術部 商品開発一課

2021年入社|4年目

FUKUROTANI Takumi

袋谷 拓実
Q.1
現在どんな仕事をしていますか?
工場で基板の量産が正しくできるように開発を行っています。具体的には、お客様から依頼を受けた基板の仕様をもとに工程フローを検討したり、流動時に必要な工程ごとの条件出しを行いながら試作基板の流動を行います。また、次世代の商品の仕様を満たすために求められる基板を作るための材料評価やプロセスの評価も行っています。様々な製品がありますが、私は主に「部品内蔵基板」の開発に携わっています。基板の上に受動部品が実装されて初めて電化製品が動きます。小型モバイル機器などに搭載する受動部品点数が年々増えていることにより現在は高密度な部品実装が求めれるのですが、表面実装面積には限界があり、全ての部品を載せることができません。そこで、基板の層に部品を埋め込む「部品内蔵基板」が活躍します。
Q.2
入社以降、過去に携わってきた仕事が、
今の仕事に活きていると思う点は何ですか?
工場で行った材料評価やプロセスの条件出しの経験が役に立っています。入社後はまず工場の生産技術部門に配属になったのですが、右も左もわからない中で基板がどのように流動されているのか、工場で使用されているラインや材料などを使用するためには何を確認し評価したらいいのかについて、生産技術の仕事を通して学ぶことができました。そこで経験したことが、現在の開発業務にとても活きています。開発ではお客様の求める基板を作るために各種条件出しや基板の流動を多数行うため、工場の生産技術で幅広く基板について学んでいなければできなかったことだと思います。
Q.3
仕事でやりがいを感じるのはどんなときですか?
試作基板を実際に自分で対応し、完成したときにやりがいを感じました。実は基板を作るには、多くの工程を必要とします。データの確認や工程フロー、材料の検討、工程ごとの評価等、多くの工程が必要な分、自ら考え行動しなければならない場面が非常に多いです。大変な分、実際に基板が完成したときには達成感を得られました。まだまだ分からない部分が多く先輩方に助けていただきながらですが、知識やできることが一つ一つ増えてきている実感もあります。
Q.4
就職活動の際、メイコーを選んだ理由と入社の決め手はなんですか?
大学では化学を専攻していました。就職活動では、少しでも大学で学んだことを活かしたいという気持ちがあったのですが、電子部品業界にも興味をもっていました。電子部品業界では化学の知識を活かすことができないと思っていたため悩んでいましたが、メイコーの会社説明会で化学の知識が活かせることや、基板技術の先輩社員は化学を専攻していた方が最も多いことを知りました。メイコーであれば、先述した自分の希望をどちらも叶えられると感じ、入社を決めました。大学で学んだことをそのまま業務に使うことは少ないですが、化学の知識が活きている部分は多いと日々の業務で感じています。
Q.5
実際に働いて感じる、メイコーの魅力はどこですか?
1つ目は先輩方との距離が近いところです。不明点が出た際に質問をすると丁寧に教えていただけたり、どうしたら上手くできるのかアドバイスをいただけたりと優しい方が非常に多い印象があります。ですが、その環境に甘えず、先輩方から日々吸収して頑張っていきたいと思っています。2つ目は若手のうちからたくさんの大きな業務や案件に携われることです。試作基板の対応、材料評価、プロセス評価などの業務は大変ですが、こういった業務に携わることで日々成長を実感できています。
Q.6
これから挑戦していきたいことはなんですか?
現在担当している「部品内蔵基板」の知識をもっと身につけて、自分で考えられる範囲を増やし、一人前になりたいと思っています。まだまだ基板についての知識が不足していると感じる部分があるので、日々の業務の中で学んだり、分からないことは調べたり、先輩に相談しながら日々少しずつ知識をつけています。業務の中で、先輩に聞かなくても対応できる部分を増やし、いずれは私自身が後輩から頼られる先輩になりたいです。
Q.7
今のあなたにとって、メイコーはどんな場所ですか?
自分自身を成長させてくれる場所です。新卒として入社してから業務を通じてたくさんのことを学ばせていたただいており、日々成長を実感できています。基板は様々な工程を経て完成するので、その分多くの人と関わります。入社してすぐの頃は基板について分からないことだらけで、所属部署や工場の現場など、様々なところで迷惑をかけてしまいましたが、そのときに関わった方々にサポートしていただき、成長することができました。今もまだまだ分からない部分が多いですが、入社時と比較すると理解できる範囲が増え、技術者として、そして人として成長できていると感じています。